8月の過ごしかた

今年は梅雨明けが遅く、やっと夏がやってきます。

暑いからと冷たいものばかり食べていたり、クーラーの効いた部屋にばかりいると、秋に
なって体調が悪くなる=夏バテする方が増えてきます。免疫学で有名な安保先生は「夏こそ体を温めて発汗させ、バランスを取ることが大切」と書かれています。
最近は冷やしすぎで“汗をかくことができない方”が増えています。このような状態では、
暑さに当たると発汗して体温調節ができず体の中に一気に熱がこもってしまい熱中症になりやすいです。また、冷やしすぎて体温が低下していると、体の中でエネルギーを作り出す
「ミトコンドリア系」の働きが悪くなり元気が回復せず、また体を防衛する「免疫系」の
働きも悪くなるためカゼをひきやすくなります。
冷たいものや体を冷やすことで暑さとのバランスを取るのではなく、汗をかいて熱を発散することで調節できる状態にすることが大切です。

東洋医学でも、夏はしっかり汗をかき、「腎」を休めることが大切とされています。
発汗で水分が出て行けば腎臓が濾過する水分量がへり、腎は休養を取ることができます。
腎は老化ともっとも関係が深い臓とされ、腎を養生することは老化防止にもなります。

夏も週に何回かはシャワーだけでなくお風呂に入る、素麺や冷やし中華、アイスクリーム
ばかりでなく熱いラーメンを食べてみる、など汗をかく機会を作りましょう。平日に冷房で冷えすぎてしまう日が続いたら、土日は運動してしっかり汗をかきましょう。
汗をかける体にしておくことが、夏バテ防止につながります。

また、汗をかくと塩分も失われるので、汗をかく夏の間は適宜、塩分を取ることも心がけましょう。

梅雨の養生法

7月に入りましたが、まだまだ梅雨空が続きます。

梅の実の熟す頃の長雨という梅雨、日本はパリやロンドンに比べ年間で3倍に雨が降ります(日本の年間雨量は1,500ミリ)。
湿度が高い梅雨の季節を迎えると、私たちの身体の中に湿気がたまりやすくなります。この時期は、「身体が重だるい」「疲れやすい」「眠くなりやすい」「関節や筋肉の痛みが出やすい」「頭が重くなる」などという方が多くなります。そして、身体に余分な水分が増えれば、その分だけ身体は冷えやすくなります。冷房や冷たい飲み物の冷えが水分と結びつくと、身体の奥まで冷えが入ってしまいます。。
とくにこの時期は、身体の水はけをよくしておくことが大切です。水分を吸収する「脾」、水分を排出する「腎」の働きを高めましょう。また今年は、気温と湿度の上昇による暑さ、梅雨という不安定な気候の上に、マスク着用による息苦しさとが重なり、ストレスも高まっています。
お灸はリラックス効果もありますので、脾のつぼ「三陰交」、腎のつぼ「太渓」、ストレスケアにおすすめの「合谷」などにぜひお灸なさってみてください!

東洋医学と感染症

長い自粛生活も終わり、少しずついつもの日常が戻ってきました。

今回のようなワクチンも特効薬もない病は、昔から何度も流行しています。
有名なのはスペイン風邪です。中国後漢の時代に、張仲景という官僚で医師によって著された「傷寒論」という書物の“傷寒”とはスペイン風邪のことを指しているとされ、
この本には流行り病に対する漢方薬治療などが書かれています。
風邪治療に有名な葛根湯、麻黄湯、桂枝湯などはこの傷寒論に書かれている処方です。
抗生物質も抗ウィルス薬もない時代に、生薬を用いて治療していた先人たちの経験や知恵には驚かされます。鍼灸治療でも、流感(インフルエンザの別名)の治療には大椎へのお灸が
よく効くことが知られています。また風邪も症状に合わせて様々な経穴を使って治療し、
副作用なく治癒を促進することができます。

漢方薬や鍼灸の治療に共通するのは、ウィルスや細菌を物理的に排除するのではなく、
私たちの体の自然治癒力を存分に発揮させることでその病態を治そうとする考え方です。

何千年の間に科学は進歩しましたが、私たちの体の仕組みはずっと同じです。
私たちの体には本来、素晴らしい自己治癒力が備わっています。
太古の昔から、様々な細菌やウィルスが存在する中を、私たちの祖先は生き延びてきました。体を整えて自己治癒力を発揮できる状態にしておくことが一番大切です。その手段が養生法と言われるものです。漢方薬や鍼灸は病の治療だけでなく、日々の養生にも効果があります。ぜひ健やかな毎日のために、東洋医学の知恵を役立てていただきたいと思っています。

五月の養生法

五月の養生

薫風かおる五月、ですが今年はなかなか開放感を味わえない日々が続きます。

今年は冬の間の気温の変動が大きく、お疲れが溜まっている方が多いです。この活動自粛の期間にしっかり休息して疲労を回復し、来るべき活動の季節、夏に備えましょう!

良い休息のために気をつけるポイントは・・・

  • 早寝を心がけ、しっかり睡眠をとる
  • 深呼吸してきれいな空気を取り込む
  • 消化の良い温かい食事をとる
  • 心地よいと感じる強度の軽い運動をする

気持ちが塞がると感じるときは、気の流れが滞っています。
まず体を動かしたり、深呼吸したり、歌を歌ったりして気を巡らせてみましょう。
香味野菜を食べるのもオススメです。

また、この時期は気温差が大きく、まだまだ体に冷えが入りやすいので体を温めましょう。体を温めることでリンパ球が増加し、白血球の働きが良くなり、免疫力が上がります。
また、βエンドルフィンという多幸感をもたらす物質が分泌されて体が楽になります。
お灸や足湯、または湯たんぽなどを使って積極的に体を温めると良いです。

養生法は健康で楽しい毎日を送るための手段です。ぜひご自分のライフスタイルに合う、
無理のない方法で取り入れてみてください!!

日光に当たりましょう!

お天気の良い時は日向に出て日光に当たりましょう。私たちの免疫に関係するビタミンDが活性化するためにも日に当たることが必要だということがわかっています。
太陽の光は「陽」のパワーを強く持っていますので、陽気の巡りも良くなり、体調も気持ちもアップします!

カゼ流行っています!

週末のたびに台風でしたが、やっと秋の乾燥した晴れの日になりましたね。
このところの気候不順で、カゼが流行りだしました。もうインフルエンザで学級閉鎖もおきてるそうです。

なんとなくダルい、寒気がする、お腹の調子が悪い、胃の調子が悪い・・・などの症状があるとき、カゼの引き始めのこともずいぶん多いです。

このような症状がおきたら、早めに葛根湯を熱いお湯にといてふうふうと飲み、できれば大椎と足三里にお灸をして(貼るお灸でもOKです)、首もとと足を冷やさないようにしっかり暖かくして(湯たんぽもおすすめ)、早くお休みください。早めの養生が大切です。

晴れると朝晩は冷えますね。どうぞお体を冷やさずに。

早く元気をとりもどし、秋を楽しみましょう!

木枯らし1号

今年は秋らしい日を楽しむ期間もないまま、木枯らし1号が吹きました!

木々が紅葉し、落ち葉もたくさん落ちていますね。

木枯らし、というと、強い風が木の葉をむりやり落としているようですが、実は木枯らしが吹いて季節の変わり目が訪れると、木が自分で葉っぱを落とすそうです。

来年の春に活動を始めるためのエネルギーをじっと内に守り、冬を越すのですね。

木枯らし1号が吹く頃は、わたしたちも、活動を控え、じっくり養生する季節になったということなのです。これから年末にかけて何かと気ぜわしい日々もありますが、今までより休養する時間を少し長めにとりましょう!

 

なつめの甘煮

なつめ(棗)をご存知でしょうか?参鶏湯などに入っている赤い実です。鉄分(プルーンの1.5倍)や葉酸(プルーンの40倍)、パントテン酸が多く含まれています。
また含まれるフルクトビラノサイドという成分に抗アレルギー作用があるということがわかってきました。

漢方では胃腸を滋養し、造血、鎮静などの作用があるとされています「1日食三棗、終生不顕老」(1日に3個なつめを食べると老いることはない)と言われていたほどです。

(“なつめやし(デーツ)”も抗酸化作用があるとされ、美容によいとされていますが、“なつめ”がクロウメモドキ目で“なつめやし”はヤシ目、全く違う植物です)

そのまま召し上がってもよいのですが、薬膳の国、韓国ではなつめの甘煮が机の上にあり、1日2〜3粒食べるという習慣があるそうです。
ただし、カリウムが多く含まれているので利尿作用があります。高血圧の方は医師に相談の上召し上がってくださいね。

甘煮の作り方は簡単です

*材料*
乾燥なつめ 30個
水  700cc
きび砂糖 大さじ8
みりん 大さじ4

*つくりかた*
全ての材料を混ぜて半日おきます。火にかけて中火で40〜50分煮たらできあがりです。

 

食欲の秋

秋は美味しいものが多いですねー。
果物に、栗、さつまいも、きのこetcetc、大地の実りを感じられる季節です。

美味しく頂くために、脾胃の養生もいたしましょう^-^
それには次のようなことを心がけるとよいです♪

  • 消化のよいものをたべる(スープなどもおすすめ)
  • 冷たい飲食物は控えめにする
  • 脂っこいもの、甘すぎるもの、生ものは控えめにする
  • 夕食は軽めに(寝る前にものを食べない)して、
    夜は胃腸をしっかり休ませる
  • 三陰交、足三里、大陵にお灸をする

この時期にしっかり脾胃を養生しておくことは、冬を迎える準備としても大切です。ぜひ、お灸も利用してこの時期を美味しくお過ごしください!

おすすめのお灸

ご家庭での灸療に最適なせんねん灸の製品をご紹介します!どのお灸もシール式で手軽に使っていただけます。
よみうりカルチャーの受講生の方には割引価格にてお分けしています。どうぞご利用くださいませ^-^

ベーシックなタイプ

せんねん灸オフ 竹生島(ちくぶじま)

初めての方に一番おすすめのお灸です。
リーズナブルで温熱レベルも2と優しい熱さです。
煙の出るタイプです。

220点入 3,300円   90点入 1,650円

 

せんねん灸オフ 伊吹(いぶき)

お灸に慣れてきて、竹生島では物足りない方におすすめです。
温熱レベル3です。最も人気があるお灸です。
煙の出るタイプです。

240点入 3,300円   100点入 1,650円

煙のでないタイプ

せんねん灸の奇跡 ソフト

煙の少ないタイプのお灸です。
オフと比べると少し割高ですが、煙が出ない手軽さにファンが多いお灸です。
温熱レベルは2と優しい熱さで、初めての方にもおすすめです。

200点入 4,400円   50点入 1,380円

 

せんねん灸の奇跡 レギュラー

煙の少ないタイプのお灸です。
オフと比べると少し割高ですが、煙が出ない手軽さにファンが多いお灸です。
温熱レベルは3です。奇跡のソフトでは物足りない方に。

200点入 4,840円   50点入 1,380円

香りを楽しむタイプ

はじめてのお灸MOXA 4つの香り

天然の香り成分が含まれたお灸です。4つの香り(花、果物、緑茶、香木)を楽しみながらお灸をすることができます。
温熱レベルは1で、初めての方やお子様におすすめです。

100点入 2,000円

せんねん灸の奇跡 レギュラー

せんねん灸 アロマ灸

香りを楽しみながらお灸できます。香りを楽しみながらお灸したい時に。温熱レベルは2で、竹生島と同等の熱さです。
初めての方にもおすすめです。

20点入 610円   560点入 1,320円

 

火を使わないタイプ

せんねん灸太陽

火を使わないタイプのお灸です。発熱体が入っていて、優しい熱さが約三時間続きます。
外出先や家事をしながらでも手軽に使えとても便利です。

30点入 2,200円   60点入 4,200円