今年は梅雨明けが遅く、やっと夏がやってきます。
暑いからと冷たいものばかり食べていたり、クーラーの効いた部屋にばかりいると、秋に
なって体調が悪くなる=夏バテする方が増えてきます。免疫学で有名な安保先生は「夏こそ体を温めて発汗させ、バランスを取ることが大切」と書かれています。
最近は冷やしすぎで“汗をかくことができない方”が増えています。このような状態では、
暑さに当たると発汗して体温調節ができず体の中に一気に熱がこもってしまい熱中症になりやすいです。また、冷やしすぎて体温が低下していると、体の中でエネルギーを作り出す
「ミトコンドリア系」の働きが悪くなり元気が回復せず、また体を防衛する「免疫系」の
働きも悪くなるためカゼをひきやすくなります。
冷たいものや体を冷やすことで暑さとのバランスを取るのではなく、汗をかいて熱を発散することで調節できる状態にすることが大切です。
東洋医学でも、夏はしっかり汗をかき、「腎」を休めることが大切とされています。
発汗で水分が出て行けば腎臓が濾過する水分量がへり、腎は休養を取ることができます。
腎は老化ともっとも関係が深い臓とされ、腎を養生することは老化防止にもなります。
夏も週に何回かはシャワーだけでなくお風呂に入る、素麺や冷やし中華、アイスクリーム
ばかりでなく熱いラーメンを食べてみる、など汗をかく機会を作りましょう。平日に冷房で冷えすぎてしまう日が続いたら、土日は運動してしっかり汗をかきましょう。
汗をかける体にしておくことが、夏バテ防止につながります。
また、汗をかくと塩分も失われるので、汗をかく夏の間は適宜、塩分を取ることも心がけましょう。